2022年11月17日~2022年12月4日
2020年の個展以来、作品発表を行っていなかった有賀は、屋外に置いていた木材を材料にアシナガバチが巣を作っていたことに注目します。木の繊維をかみ砕き、唾液と混ぜて作られた育房のなかで眠る蛹は、作家として変態を迎えようとアトリエに籠る有賀の姿でした。
そして有賀は、「蜂が蜂の巣を作るように言語的な設計図は使わず、宇宙の幾何学に従って作ることにした」と言います。蜂は設計図なく、美しい巣を作り出しますが、その法則は未だ明らかにされていません。
「環境への反応、それ自体が宇宙であること、自分のからだが、この世界でどのように漂っているか。現在というパターンが、この宇宙でどのように繋がっているか。」2年間の蛹期間を経た有賀の変態をぜひご高覧下さい。
有賀慎吾
1983 長野県生まれ
(学歴) 2009 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 2011 東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了 2015 東京芸術大学美術研究科博士課程修了博士号取得 2016 東京芸術大学美術解剖学研究室助手
(展示略歴) 2015「When the Wind Blows/風が吹くとき」(Millennium Cour Arts Centre、北アイルランド) 2016 個展「Post Post Homo Sapiens Sapiens」(BLOCK HOUSE) 2018 CANCER 「THE MECHANISM OF RESEMBLING」 (EUKARYOTE) 個展「AAA – ANCIENT ASTRONAUT AESTHETIC – 」(Art Center Ongoing) 2019「Between figure and contour」(アジア・ドゥルーズ=ガタリ研究会議、3331)
2020 SUPER-NORMAL「SUPER-NORMAL?」(Gallery OUT of PLACE TOKIO)
「⁂ (Triple Eyed Perspective)」(HARUKAITO by island)
2022「New Works Vol.2」(駒込倉庫 Komagome SOKO)